メガネに付加するプリズム量について、
「プリズムなんか付加する必要がない」とは言い切れません。眼位異常は
- 両目を空けて見るのが辛い
- 物が二重に見える時がある
- 奥行き感が弱いかない
- 両目で見ている気がしない。(抑制が起こっている)
上記のような訴えがある場合は、プリズムがその悩みを解決する可能性が高いです。
斜位の量は検査方法により変わります。
斜位の量を計るのに
カバー・アンカバーテスト
特別な機器がなくとも斜位や斜視の性質やその量がおおよそ解る。プリズムバーがあればその量をほぼ知ることができる
分離法(米故国式21項目)
フォロプターと一列の指標とで測定する。
水平のずれを測定するときは、右目で見えるものと左目で見える物をプリズムを用い強制的に上下に分離する。
垂直のずれを測定するときは、右目で見えるものと左目で見える物をプリズムを用い強制的に左右に分離する。
フォロプターまたは掛け枠と偏光指標とで測定する
偏光板により右目でみえる視表と左目で見える視表を分離する。視表は十時視表やコの字視表などがある。
与える斜位の量については、諸先輩がいろいろ提言していていますが、画一的な決め方はなくある程度はシアードやパーシバルあるいは第一立体視等に準ずるが、細かな部分は検者の経験によるところとなります。