単性近視性乱視のアニメーションは、水平光線束は網膜中心窩(もうまくちゅうしんか)上で収束しているので矯正する必要がありませんが、垂直光線束は網膜中心窩手前で収束しているので、この光束だけ乱視レンズ(トーリックレンズ)を用い網膜中心窩上で収束させればよい事になります。

上の円柱凹レンズ(トーリックレンズ)を軸180°にし眼前にセットすれば前焦線は後方に移動します。前焦線と後焦線が交われば焦点になり乱視の矯正は完了です。このとき検査によく使われるのが放射状の線がたくさんある乱視視標です。たくさんある線の濃さが同じになれば一般的に乱視は矯正されたと見なしてよいでしょう。

次回は単性遠視性乱視の矯正の予定です。